スローライフ
筑紫哲也さんの書かれた
「スローライフ -緩急自在のすすめ」(岩波新書)
を読みました。
ITの普及に伴い何事においても
よりスピード化・効率化が重視されている流れは
多くの人々が実感しておられるはず。
それについていけなくなりつつある私は
時にはつい真逆のことを考えてしまいます。
別に早くやろうがゆっくりよろうが一緒じゃん!
あせらずゆっくりひとつひとつの意味を考えながらやろう!
やる気になった時が「その時」だ!
・・・なんて。現実逃避?
そんな時に手にしたのがこの本です。
共感する点が多くあり、気が楽になりました。
一番考えさせられた内容は「5「食」の荒涼たる光景」。
食生活の変化は「箸」を使わなくなり使えなくなっている。
そのことは「ものづくり日本」を支えてきた手先の器用さ
という日本人の優位性を消してしまっているのではないかという主張です。
そして最後に筑紫さんがまとめられた
幸せな生き方をするための7つの「ルール」。
簡潔に書くと次のとおりです。とても気に入りました。
(1)自発性こそが全ての出発点であり、命である。
(2)ゆるやかな結び付きを組織原理とする。
(3)小さいことはよいことだ。
(4)他の「同好」のグル―プとの結び付きは、
「水平型」「ネットワーク型」を目指す。
(5)「正統派」に固執しない。
(6)寛容とゆとりを持とう。
(7)「快」「楽」を最優先にしよう。