色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
フィクション作品をめったに読まないボクが
あの村上春樹さんの作品を
ついに読みました。
さあ、これから
という時に終わってしまいました・・・。
仲良し5人組の中でたまたま?
自分だけが名前に「色」がついていない主人公
つくる(つくる=作 だそうです)。
突然その仲間たちから縁を切られた後
私にはつくるの生きる世界は
一瞬のうちに”モノクロ”に
なってしまったように思えた。
そして後半4人の仲間たちを訪ね歩く旅を通して
時間と真実を積み重ねていく様子は
モノクロだった世界が
徐々にもとの色彩を帯び
生気を取り戻していくようだった。
だがそもそも人の「色」とは何か。
その「色」は必要なのか。
もし多崎つくるに「色」をもたせるなら
それは何色なのだろうか・・・
リストの「巡礼の年」を聴きながら
考えています。